スーパー戦隊シリーズの人気悪役が集結。世にも楽しい悪夢の夜が訪れた!
7月13日に行われたのは東映Vシネクスト「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」の特別上映イベント「ヴィランズナイト~13日の金曜日~」。
平成最後の13金に、歴代スーパー戦隊を苦しめた人気悪役たちが集まるという、なんとも心憎いこのイベント。本作で復活を遂げた4人のヴィラン(悪役)のうち、獣拳戦隊ゲキレンジャーのメレ役:平田裕香、侍戦隊シンケンジャーの不破十臓役:唐橋充、特命戦隊ゴーバスターズのエスケイプ役:水崎綾女の3人が登場、本編のコメンタリー上映が行われた。
コメンタリーで際立ったのは、唐橋の「自由さ」!
「あ、そこ止めて、もう一回!」など、会場の笑いを誘いつつ、上映時間を長引かせるという場面もあり、十臓復活を心から喜んだ様子を見せていた。
上映後の舞台挨拶では、スーパー戦隊親善大使の松本寛也が司会を務め、ヴィランズ3人に坂本浩一監督も加わって再登場した。
松本が「悪役ならではの、撮影当時の裏話を聞きたいです」と3人に振るが、唐橋は「ないんだよ~」とまたも自由ぶりを発揮し笑いを誘っていた。水崎は「甥っ子、姪っ子の幼稚園のお迎えとか行くと、男の子達が『エスケイプだ!』とバンバン撃ってくる(真似をする)んです」と、悪役であった頃の子ども達のリアクションに言及。「散々撃たれたからもういいかなと思って立ち上がると、また撃ってきて。おかげでしばらく伏せたまま歩いたりしました」と続け、楽しくも珍しいエピソードで会場を沸かせた。平田は、メレが人気だったこともあり、当時、街でファンの親子に声を掛けられることが多かったとか。「メレちゃん頑張ってって言われるんですけど「うん。頑張って、ヒーローやっつけるね」って答えちゃって、そしたらその女の子の顔が「はっ(声にならない悲鳴)!」となっちゃって」と、子どもにも怖がられずにいた、愛される悪役ぶりを伺わせた。平田がさらに「きづかれたとき親子連れだと「ほら、メレちゃんだよ、行ってきなさい」って、親が子どもを押し出したりするんですよね」と、特撮俳優のあるあるに触れると、唐橋が「ああ! 『子どもロケット』ね! それ俺もあったわ」とようやく当時の裏話を思い出した。唐橋曰く「親は『子どもロケット』を「行ってきなさい」するけど、子どもがね。「いいいいいです! いいです!」って凄い勢いで下がるのね。ほら、十臓ってこんな感じだし」とのこと。こちらは、怖いヴィランとして成功していた当時が伺える。
端正なヴィジュアルを維持し、全く時間の経過を感じさせない彼らだが、登場作品からどれだけ経過したかの話題になると、水崎は6年、唐橋は9年、平田がメレとして初登場してからは11年が経過している。そのことが話題になった際、平田は「当時はオールアフレコだったから、その癖が出ちゃって。今回も顔が出てる映像に合わせても、スタジオでセリフ言っちゃうんですよ」と、ヒーロー作品が同時録音を導入した時代への移り変わりを感じさせた。その点に触れて坂本監督は「そう! だから(平田は)アフレコが完璧でした!」と、培われた実力を称賛した。
終始、悪の集合とは思えないほど、愛情に溢れたトークが展開され、最後には「また、応援上映やりたいですね。今度は4人そろって」と、思い入れを共有する3人。最後のフォトセッションでは、松本に対しても「(写真に)入りなよ」と誘い、松本も快く参加する暖かい原場だった。
さて、特撮ネットワークでは、当イベントの動画も公開中!
悪としては楽しすぎる現場の様子を、感じて頂きたい
「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」Blu-ray / DVDは、8月8日に発売。
これだけの愛情溢れたヴィランズたちも、劇中では本来の悪として復活し、暴れ回る!
タカユ機01
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