フィギュア・模型作家で、大阪芸術大学短期大学部 教授の寒河江弘(さがえ・ひろし)さんが、26日7時15分、死去した。
病気療養中だった。
享年52歳。
寒河江さんのSNS各所では、親族による更新と見られる、逝去の報告がアップされている。
平成特撮を支えた実力者
大阪芸術大学卒業後、造形家の三枝徹氏に師事。1993年に上京。
その後「スーパー戦隊シリーズ」「メタルヒーローシリーズ」「平成ガメラシリーズ」「ウルトラマンティガ」「平成ゴジラシリーズ」などに、美術や造形のスタッフとして次々と参加。東映、東宝、円谷、大映の特撮大手4社をまたにかけ、数々の街や山々、そしてキャラクターを製作した。
寒河江さんの精密で愛情溢れる造形物は、平成の特撮作品の名シーンに華を添えた。
「さくや妖怪伝」「アナザヘヴン」などの作品でも、特撮美術を担当している。
2006年には「TVチャンピオン」の「フィギュア王」として優勝。
有名人のフィギュア原型を担当することも多く、綾瀬はるか、藤井隆、南野陽子、オアシズ・大久保佳代子らの姿を忠実に再現してきた。
近年では「ご当地怪獣プロジェクト」の旗振り役として、地域の特徴を持った怪獣を多数産みだし「ヒーロー」「ゆるキャラ」に続く新たなジャンルの開拓に熱心だった。
入院生活が続く中でも、病室で製作を続けるなど、平成特撮を「造り」続けた巨匠の情熱は途絶えることはなかった。
葬儀、通夜については、SNSでも確認ができる。
寒河江さん、楽しい作品の数々ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りします。
タカユ機01
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