特撮ネットワークジャパンをご覧のみなさま、ごきげんよう。Haruna.です。
みなさん、坂本浩一監督はお好きですか?私は大好きです。
パワーレンジャー、仮面ライダー、スーパー戦隊、ウルトラマン、オトナ向け深夜特撮。そして一般のドラマまで。その創作活動はジャンルレス、そしてボーダレスに広がり続ける坂本監督。
カメラの動き方、女の子の動かせ方から一瞬で「今日は坂本回か」とわかる坂本監督。
今こうして特撮メディアで書き物をさせていただいている私ですが、本格的な特撮好きとなったのは2011年とごく最近。そう、『仮面ライダーフォーゼ』に出会ってからです。
愛してやまない坂本監督作品の話をしたい…ちょうどこの1月から『SEDAI WARS』がTBS・MBS系列にて絶賛放送中(現在第4話まで放送済み)ときたらこの波を逃すわけにはいかない。
みんなで見ようぜ!坂本浩一監督作品!
という事で第1回は現在放送中の『SEDAI WARS』をご紹介します。
【5行でわかる『SEDAI WARS』のあらすじ】
舞台は日本。失敗の責任を別の世代へ押し付け合いし、貶し合い、互いを信じられなくなった人々が暮らしている。
現実に疲れた人々は、コミュニケーションアプリ「NTMY(ネトマイ)」のVR空間に癒しを求め、やがてその世界へ依存するようになっていった。
そんな状況を打破すべく政府が打ち出した政策。それが「SEDAI WARS」
5つの世代より選抜され、勝ち残った世代が大統領となる。
【ここが面白い『SEDAI WARS』4つのポイント】
1.世代ごとの特徴
選抜されるのは、
「団塊」→高度経済成長期を支えたモーレツ会社員たち。男女性の価値観が固い。
「バブル」→日本が1番元気でデーハーだった時期。恩恵に預かった人、そうじゃない人の差が激しい。
「ロスジェネ」→バブルの後塵と後処理にあくせくさせられた苦労人が多い世代。
「ゆとり」→元号が変わり、学校が週休5日制になり、世の中の変化と共に成長した世代。(ちなみに筆者もここ)
「ミレニアル」→本作においては2000年前後に生まれた世代を示す。デジタルに親しんだいわゆる「イマドキ」の子たち(一般的には80年代後半~96年あたりに生まれた世代の事を示すらしい。初めて知りました。)
いち早く状況に乗り暴れはじめるのはバブル世代、VR空間にいてもデジタル機器を離さないミレニアル世代と、世代別の色分けが明解で的確。
2.「NTMY」ってなんだ?
作中で流行しているアプリケーション。通話、メッセージのやり取り、SNSなど多機能。ぬいぐるみナビゲーションキャラクターは「GEN(ジェン)(CV.高山みなみ)」
「GEN登録」を行うことでオーダーメイドの癒しVR空間を作ってくれる。「SEDAI WARS」はこのシステムを利用して行われ、対戦時間中はGENくんの性格と言動が一変するところも見どころ。
でもこのNTMY。なんだかとても怪しい。癒しがやがて依存へ変貌するようなところなのでそれだけじゃない気がする。
3.力の覚醒とパーソナリティ
VR空間内で集中力を高めると個々にあった姿へ変身し、格闘ゲームのように特殊技が使用できる。協力技を使用することも可能で、第3話においてロスジェネ世代が発動させた。個々の「こうなりたかった」「本来の自分の姿」と、これまでの人生背景や表に出せない本来の自分の姿が強く反映されている様子。特にロスジェネ世代、「抑圧」というキーワードのもとに発揮されるのが面白い。
さらに、主人公である悟の能力については「 UNKNOWN 」となっているのも気になるポイント。ドラマ序盤ではNTMYを使っていないとのセリフもあったことが関係するのか…?
4.お馴染みのアレとかコレ
キャスト陣を見てうっすら感じるように、日曜の朝に見覚えのある役者たちが大暴れしている。もちろん、「 坂本組 」と勝手に呼んでいるおなじみの女優もずらり。中でもおっ、と思ったのは、2019年2月まで放送されていた『 快盗戦隊ルパンレンジャー VS 警察戦隊パトレンジャー 』から2人も起用されていること。同作のローテ監督に坂本監督が入っておらず、寂しく思っていた心の穴を優しく埋めてくれるような心持ちである…。さらに戦いの舞台となるVR空間はお馴染みの廃工場。
ありえないほど人が吹っ飛ぶ格闘シーン
戦闘の激しさを表現する物の壊れ方
障害物をキャラクターに合わせて利用する演出
などなど、心躍る「よっ! 待ってました! 」ポイントが随所に見受けられる。
あとは三ニスカ総理大臣秘書の長澤奈央さんがいつ参戦するのかが気になります。
世代ごとに分かれて戦う。題材は突拍子ないように感じられますが、「これだから○○(世代)は… 」という文句は、ドラマの外でもよく聞く事ですよね?
ドラマを見ているはずが、いつの間にか実生活に置き換えて考えてしまうドラマだと私は思います。
また、それぞれの世代が歩んできた道から生まれる意地や主張、世代に不変な人のあり方や醜さまでも描かれているのがおもしろい。「SEDAI WARS」参加しない観衆の一般人たちは世代関係なく、同じようにプレイヤーたちに賞賛だけでなく、罵詈雑言を浴びせていた。世代で括って語ることの違和感を覚えるシーンだった。
毎回冒頭で前回までのダイジェストをまとめてくれている親切設計なので、これから見るという人も大丈夫!
関西地区では日曜深夜、関東地区では火曜深夜より、見逃し配信は関東地区での放送終了後より。
さらに続々と放送エリアは拡大中。
公式サイトは随時更新中なので要チェックだ!!
https://www.mbs.jp/sedai-wars/
それでは次回まで、シーユー!!
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