みなさま、ごきげんよう。Haruna.です。
サイドに控える人物は引っ張らずに物語は進む、モブはどんどん消滅していく。
『GARO-VERSUS ROAD-』のスピード感にまさかメインに食い込んでいた星合まで巻き込まれるとは思いませんでした。衝撃の第6話。
前回までの記事はこちら
【星合翔李】
第6話を見終わってから、ここまで自分がどのような事を書いてきたのかを改めて読み返してみました。
星合については、視聴者の目線から「これってどうなの?」と疑問に思ったことを作中で提示する役割にあることが多いように感じられ、その点から、ただの狂言回しではなくゲームの真意を知る黒幕だからなのでは?と深読みしていました。
多くのプレイヤーが己の欲望や目先の利益のために争う中、星合は「ゲームを楽しむ」という立ち位置にあって一足早くゲームの異常性や真実へ自力で近づきつつありました。強い願望や胸焼けするほどの悪意に溢れる世界観にあって彼の存在は唯一に等しい「善意」だったのかもしれません。
『人の命を奪わないと手に入らないようなものは欲しくない。…それでも僕は誰も殺したくない。…そしてなんとかこのゲームを終わらせたい。』
そんな彼の善意は、増幅させられた不信感で半狂乱になる空遠の背でホラーに仕立てられるという最悪の形で踏みにじられました。
陰我を注ぎ込まれ、消える直前まで「ありがとう」と告げた星合。
謝ることが出来ないまま友を消滅させてしまった空遠。
戦う理由を問われた空遠は今後、「友を消滅させてしまった自責の念」に圧し潰されてしまうのか、「このゲームを終わらせたい」という星合の遺志を遂げるために奮闘するのか…。そういえば、2回戦終了の折に脱出方法に口籠っていた。不信感はここから生まれていた気がするので説明なく消えてしまったのが気になる。第7話以降で誰かの口から明らかになるのだろうか?
【これまでで見えた事】
放送済エピソードにつき、見えた事を加筆・修正しています。
①『GARO-VERSUS ROAD-』というゲームの世界
・黄金の鎧を召喚できる最強の称号「ガロ」を目指し、最後の一人になるまで戦う。
・「ガロ」の称号と黄金の鎧を手に入れた者はどんな望みも叶えられる。
・段階を追って人数が選別される。
・「陰我」を強く起こす人物たちが集められている。
・集められたプレイヤーは「騎士」「勇者」「戦士」と様々に呼称される。
・黄金の鎧は、ゲーム上の装備品的なヴィジュアルで機械的な印象。
・監視者の男・葉霧の、「今度の彼ら」「これまでの奴らと比べ物にならない」などの発言や特定失踪者記事や伝承記事の写りこみから、陰我を集めるため相当時間、複数回続けられていたと考えられる。
・意識のみがVRへ転送される。
・ゲームだが痛覚はある。
・倒されるまたはゲームのログアウトによりゲームから除外され、消滅する。
②ホラー(素体ホラー)
・マカイ(おなじみの「魔戒」と符合するかは第6話終了時点も語られず)の住人で、プレイヤーを襲う。
・今までのホラーに比べて機械的。
・自在に能力値を上げられるため、打ち勝つことは実質不可能の模様。
③現実世界での『GARO-VERSUS ROAD-』
・「ある日突然VRグラスが届けられる」「恩恵が舞い込んでくる」という半ば都市伝説的な噂が浸透している。
④陰我
・プレイヤーたちから立ち上る黒いオーラが「陰我」と表現されている。
・黒いオーラは黄金の鎧へ吸収され、監視者たちは陰我が満ちる時を待っている。
⑤黄金の鎧の輝き
・1回戦の終了と共に放たれたホラーを消滅させた黄金の輝き。かつての黄金騎士にも似ているが…?
第4話のレビューにおいて、「ホラーと戦おうとするプレイヤーがいなかったのはなぜ」と書きました。今回初めて天羽がホラーに向かっていきましたが…全く歯が立ちませんでした。対プレイヤーの戦闘において向かうところ敵無し状態だった彼がホラーに歯が立たず、壁に打ち付けられたことでホラーの恐ろしさを知り、恐怖で怯えるような表情になっていたのが印象的でした。やはり彼らは守りし者ではなくただの人で立ち向かう術はない。
サドンデスマッチという事でアクションシーンが増し増しとなっており、特に力を入れてきたと出演者が熱弁する理由を改めて理解しました。それに加えて今回は、「プレイヤーがホラー化する」という今までにない非常事態。得体のしれない存在の指先ひとつで自分も存在を作り変えられるかもしれないという新たな恐怖に直面したプレイヤーの心情が揺さぶられる、静かな恐怖を表現する若い役者の演技が光りました。
アザミによって増幅させられた不信感と疑心暗鬼で半狂乱になっている空遠。怒りや感情の源泉を他者に押し付けてきた印象がそのまま反映されている気がしました。星合に投げた言葉の全部が自分に当てはまることにも、他のプレイヤーにトドメを刺せなかった自分の弱さが招いた出来事にも全く気付かない様子は憐憫。
エンディングには脳裏を過り続けた過去の真実と、在りし日の笑顔の2人。戻らなくなってからそれがいかに大切なことだったかを知る。後半戦に向けての山場であり、非常に悲しく辛い第6話でした。
【人物の絡み合い】
生き残った6名とモブ2名の8名で最後の1人に向けての戦いが後半戦では展開される様子ですが、今後の組み合わせを占いそうなやり取りが展開されていました。
南雲と香月。「やることが汚い」と揶揄したことに対する「でも顔は綺麗でしょ?」のやり取りに背筋が凍りました。混戦の中で爆発しそうなプレイヤーを巻き込まれないように投げ飛ばすよう指示をする場面もあり、立ち回りのクレバーさが目立つ南雲と、自分が生き残ることに他人の犠牲もいとわずそして案外体術においても腕が確かなサイコパス香月。
天羽・奏風・日向の3人は欲望や渇望が特に自己に向かっている戦闘民族ですが、奏風と日向の興味が天羽に向かっているのが何となく面白いですね。ヤクザのおじさんからも「俺にはお前みたいな兵隊が必要だ」と言われたりして。乙女ゲームのヒロインかな…?三つ巴の混戦になるのか、誰かが先に脱落するのか。星合が「陰我を生み出さない者」だから陰我を注ぎこまれたとするなら、この3人は特に陰我生み出しまくりなのでどうなるのでしょう?
【朱伽のステージ説明】
彼女が指す「世界」は現実であり、VR。VRでの消滅はすなわち現実での消滅。勝ち続けることで望むすべてを手に入れられるが、負けることで全てを失う。
■1回戦 100人→50人 ルール:生き残るために勝つこと 生き残り=勝利
・黄金の鎧を召喚する騎士「ガロ」の称号を目指して戦え。得られるのはただ1人。
・ただのゲームと思っているならそれでいいけど、興奮のない退屈な世界をどうして生きる?
・勝ち続ける者には望む力が何でも手に入る。
・ルールは自分次第。ここではヒーローにも、キングにも、なりたい自分になれる。
・そしてこの世界はヒーローの誕生を待っている。
■2回戦 44人→18人 ルール:2時間以内にゲートを開き脱出すること 脱出=勝利
・一度ログアウトしたらこの世界(現実)への復帰は永遠に叶わない。=死
・強く望めば想像通りの「アイテム」を生み出すことが出来る。
・手を取り合うのか、自らの手で活路を切り拓くのか。
・ゲームの楽しみ方は自由
■3回戦 18人→8人 ルール:サドンデスマッチ 最後の8人に残ること=勝利
・首輪を外そうとした者は死ぬ
・後ろのボタンを押されると首輪が爆発して死ぬ。自分で押す事も出来る。
・最後の8人になるまで戦え
・フィールドを出た瞬間ホラーが飛び掛かってくる。
後半戦、朱伽は何を語るのか。陰我が黄金の鎧に満ちたその時、何が起きるのか。
「期待は裏切る、予想は超える」と以前どなたかが座右の銘として語っていたことを思い出しました。毎週書いてきたレビューを読み返すと書いた予想はあっさりと飛び越えられ、新しい牙狼に抱いた期待のことごとくをいい意味で裏切られ続ける。どのような衝撃が待っているのか…楽しみでならない。
今週もあなたのご感想をお待ちしております。
それではまた次週。
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