みなさまごきげんよう。Haruna.です。
みなさん、フランス発のアニメーション『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』をご存じですか?
Q.ミラキュラス レディバグ&シャノワールとは?
A.フランスのアニメ制作会社、ZAGTooNの内部レーベル「ZAGHeroz」の第一作。
本作は韓国と日本のアニメーション制作会社との共同制作となっており、日本からは東映アニメーションが参加しています。
現在、CSディズニーチャンネル及びBS11(毎週金曜日19:00~)にて放送、そしてDisney+にて配信中。
物語の主軸となるのは「ミラキュラス」という不思議な力が宿るアイテムを巡る攻防。
「創造」の力を宿したミラキュラスに選ばれた女の子・マリネットが【レディバグ】、「破壊」の力を宿したミラキュラスに選ばれた男の子・アドリアンが【シャノワール】に変身し、ミラキュラスの全てを手中に収めるべく暗躍する【ホークモス】からミラキュラスとパリの街を守るバディヒーロー作品です。
全てのミラキュラスが揃う時、果たして何が起こるのか・・・?
特撮情報サイトでアニメの話?
まあまあ、そう焦るなかれ。
ニチアサキッズ、ひいては日本の特撮に親しんできたからこそ心に響く、楽しめるポイントが満載のアニメーションなのです。
百聞は一見に如かず。まずはオープニング映像をご覧ください。
みんなには言えない特別な秘密。それはヒーローであること。
エッフェル塔を初めとするパリの街で躍動するレディバグ。
無数の蝶の中で暗躍する怪しい影。
共に走るニャンとも頼もしい? 相棒
そして妖精っぽい小さな生き物。
オープニングを見ているだけで、ニチアサキッズタイムや東映アニメーション作品で心に刻まれてきた何かが騒いできませんか?
それでは、筆者が思う「ここがハマる! ミラキュラス」なポイントを、ニチアサをはじめとする特撮作品との共通点を挙げてご紹介いたします。
ポイントその1 ご近所ヒーロー感
本作は全編を通して美しいパリの街並みが描かれています。言うなれば街全体がミラキュラスの聖地。
おおよその事件はパリ市街で起こり、破壊と再生が繰り返されてゆく。
また、敵のホークモスは「アクマタイズ」という、人のマイナス感情を変質させてモンスター化させる(アクマ化)能力があるのですが、毎回パリ市街に生きる人がアクマタイズされています。こうした事件の範囲が狭いのもご近所ヒーロー感と慣れ親しんだ愛着を感じる一因なのかもしれません。
またパリといえばこの建物、エッフェル塔。
(エッフェル塔公式サイトがあるんですね)
この作品内ではある時はアクマによって、またある時はレディバグとシャノワールの作戦によって破壊されまくっています。これ、何か似たものを思い出しませんか?
茨城県HPより引用
さいたま市HPより引用
そう。茨城県庁とさいたまスーパーアリーナですね。
幾年に渡り豪快な破壊が繰り返される「特撮映え」の名所。東映特撮作品のみならず、円谷プロ作品でもお馴染みですよね。
エッフェル塔のような、いわゆる「いつものあの場所」が破壊される様子には、慣れしたしんだ日本の様式美を感じずにはいられないのです。
でもミラキュラスは一味違う。それは後ほど説明いたしましょう。
ポイントその2 正体を明かせないもどかしさとキュン
正体が明らかになると敵にミラキュラスの在処を悟られる危険性があるため、レディバグとシャノワールは互いに変身前の正体を知りません。2人が持つミラキュラスは特別なのです。
ここでもう一度オープニング、特に終わりあたり(00:22~)をご覧いただきたいのですが、レディバグとシャノワールからマリネットとアドリアンへ戻る時の2人の表情。
変身前の姿であるマリネットとアドリアンは同じ学校に通うクラスメイトで、マリネットはアドリアンに好意を寄せています。
変身後の姿であるレディバグとシャノワールは共に戦うバディ。シャノワールはレディバグに好意を寄せています。
この、2人による4すくみ状態ともいえる・・・変身前後で想いの矢印が交通事故寸前なシチュエーション。それを見ている側にはなんとももどかしく、それでいてキュンとさせる演出が散りばめられています。
2人の恋愛的な感情とは異なりますが、『仮面ライダーオーズ』におけるアンクと比奈のようなほろ苦さを筆者は感じています。
「アンク」として大切な存在になっていく一方、その体は実の兄。どちらもというわけにはいかないもどかしさ。抱きしめているのに1枚阻まれているあのオープニングを思い出します。
この2人のもどかしさがとてつもないキュンへと昇華するのが第62話の『オブリビオ』です。この回をその日のうちに5回は録画を見直しました。BS11での放送はまだまだ先になりそうですが、そちらでご視聴中の方は絶対に覚えていてください。
ポイントその3 日本的な親近感
いつものあの建物が破壊されるという観点からの親近感は、ポイントその1にて挙げた通りなのですが、本作中においては毎回きちんと元通りに復元されてお話が終わります。ここがミラキュラスの一味違うところです。細けぇことはいいんだよ! とツッコミを入れるのは野暮なのかもしれせんが・・・日本のそれはいつも知らない間に元通りになっていますもんね。
きちんと復元されるのはレディバグの創造の力によるものなのですが、実は彼女にはもう一つアクマを「浄化」する能力があります。
レディバグがアクマを仕留めるための必殺技が「ラッキーチャーム」。これを唱えると何らかのアイテムが出現し、ひらめきと戦略によってアクマを仕留めて浄化、最後の合言葉「ミラキュラス、レディバグ!」で宙に放り投げて創造・再生の力が破壊された全てに及ぶ。きちんとお片付けがされる描写があり、それに理由も添えられている。わかりやすくて親切な展開です。また、シャノワールにも触れたものを破壊する必殺技「カタクリズム」があります。
これらの必殺技を使用したら最後、変身の効力は5分で強制的に解除されてしまいます。
時間限定の能力・・・これはウルトラマンのカラータイマーや、牙狼の鎧の換装時間を彷彿とさせませんか?
まだあります。
オープニングにも出てくる小さな生き物。あれはミラキュラスの力の源が具現化した妖精・クワミといって、2人のパートナー的存在になっています。この辺は今筆者が『ヒーリングっど♡プリキュア』を熱心に見ているためヒーリングアニマルのようにも見えるし、『美少女戦士セーラームーン』においてはルナとアルテミスのようにも見えます。お供の存在は今も昔も、日本でも海外でも愛らしさを増幅させる存在なのでしょうか。
そして何より、パリの街を守るスーパーヒーローは2人だけではありません。オープニングのラスト頃には一瞬だけ八角形の箱と色分けされた中身が映りますよね。
そう。
赤と黒、だけではなく色とりどりの追加戦士が現れます! ヤッタ!!
追加戦士の能力、戦線での活躍や、その正体は・・・おっと。それはまだ内緒です。
変身バンクもこだわって作られています。毎回カットされることなく作られているそれには、スーパー戦隊の風を感じずにはいられません。
さて。ここからは筆者が感じるミラキュラスの魅力を少しだけ。
一連の騒動はパリという限定的な範囲で勃発し、レディバグとシャノワールは市民と街を守るヒーローです。
毎回アクマタイズされているのはその街に生きる人や、時にはクラスメイトや学校の先生たち。そして、敵もまた同じ町でその正体を潜めながら暗躍しているのです。
という事は、その敵もまた2人の身近な誰か、もしかしたら大切な人かもしれない。ストーリー全体的には明るいのですが、その中にずっと一抹の闇が同居している作品だと感じています。『仮面ライダーW』や『仮面ライダーウィザード』にもそれに似た雰囲気がありました。
正体を知られてはいけない、その正体はクラスメイトなのに。
そんな「近いのに遠い」切なさを主人公の2人を【筆頭に】同時多発的に感じる。なかなか奥深いです。
そして本日10月10日はてんとうむしの日、ミラキュラスの日!!
という事で、公式ではなにやら楽しそうなことがありそうですよ?
https://twitter.com/miraculousjp/status/1312959084715413504?s=20
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事が皆さんのミラキュラスライフの一助となりますように。
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バグアウト!
<2020.10.10追記>
https://twitter.com/miraculousjp/status/1314732378967818242?s=20
本日ミラキュラスデー!!
10個のスペシャルでビッグなニュースが発表されましたよ!
Haruna.
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