4月16日火曜日。
世紀の/待望の/伝説の三つ巴映画こと「ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー」の宇宙最速試写および舞台挨拶が開催され、こちらに特撮ネットワークジャパンとして参加してまいりました!
こちらの記事では、特撮ネットワークジャパン内随一のキュウレンファンと自負するこの私、村田麻衣子による完全主観のレポをお送りいたします。ぜひ、公正さと正確さに溢れたトミウラさんの書き起こしレポと併せてご覧ください。
(キャストの会話を引用させて頂きました!)
ちなみにわたくし、この記事執筆の現在、ルパパトキュウは未見です。
では、いってみましょーー!
■はじまりはじまり
我々が会場に入ったのは第一回目上映後。
会場は熱気と興奮と愛に溢れて完全にあったまっておりました。
正直うらやましい。(観てないから)
司会の方による
「皆様、ね?(中略)その気持ちは伝えましょ?
好きって!かっこいいって!かわいいって!言わなきゃ勿体ないです~~!!」
という優しくも絶妙な前説が始まり、会場の温度は本日最高を記録。
撮影スペースに収まった私の緊張も最高潮です。そしていよいよ入場タイム。
「監督、キャストの皆様の登場です。盛大な拍手でお迎えください」
という呼びかけにていよいよ登壇のヒーローたち!!!
会場キャーー!!私もキャーー!!(心で)
しょっぱなから会場がえらい叫びに包まれたので何事かと確認すれば、パトレン1号とルパンブルーがお互いのジャケットを交換して現れているではありませんか。
実はあまりの違和感の無さに私は一瞬気がつきませんでした。
司会の方をして「最初から、やってくださいましたね…!」と言わしめた華麗な変装。
さすがルパンレンジャー。しれっとそういうことをする…。
さてそこで問題です。
そんなファーストインパクトを奪っていったルパパト勢にキュウレン勢がどう対抗するでしょうか?
■貫禄の救世主たち
ざわつく会場の中、伊藤あさひさんを皮切りに自己紹介を始める皆さまがた。
そして特に問題なくルパパトチームの挨拶が終わり、するっと順番は岸さんへ。
ここからが波乱の幕開けでした。
岸「えー、ヘビツカイシルバー:ナーガ・レイ役の・・」
山崎大輝(以下、山崎)「いやそれ俺だよ!」
(一同笑)
さらっと発せられた岸さんのボケに盛大に斬り込む山崎さんの怒涛のツッコミ。
岸「いや、みんな真面目でビックリしてしまって(笑)」
山崎「そういう場でしょうが!」
岸「サソリオレンジ:スティンガー役の岸洋佑です。よろしくお願いします」
かつてキュウレンジャー関連の様々な現場に参加していた私ですが、そんな私でもちょっと油断してました。
時間の流れとは恐ろしいものですね。
Welcome to kyuranger world.(意訳:これがキュウレンジャーだ)
■貫禄のホウオウソルジャー
時間をギリギリまで使い込むキャスト同士のボケツッコミの激しさに定評のあるキュウレンジャー。
切り込み隊長の岸さんにより、一気にロケットスタートを切りました。
役名を奪われかけた山崎さん、優しい大久保さんがノーマルな挨拶を終え、やってきました榊原さん。
榊原「はい。ホウオウソルジャー:鳳ツルギ役の…」
南圭介(以下、南)「違います! 違います!」(南にはハンドマイクが配備されていないため、地声でツッコミ)
南「マイク無い人の名前を!!」
榊原「南さん、もうちょっと声張ってください」
南「わかりましたー! マイクなしで行きましょう!!」
会場に鳴り渡る声量。さすが宇宙大統領です。声量も伝説級です。
榊原「皆さんお聞きになりましたか? 南さんはこれから、マイクを使わない! ということで、自己紹介もマイクはございません。ということで、カジキイエロー:スパーダ役の榊原徹士です。よろしくお願いします」
きっちり盛り上げて名乗って収めていくスタイル。さすが鉄板の榊原さんです。
そんな笑いの渦を巻き起こした後に自己紹介が待っているのは、なんと佐久間小太郎こと田口翔大さん。
田口「はい、ホウオウソルジャー:鳳ツルギ役の・・・」
南「(マイクなしで)ちがーーう! おーーい!」
会場を埋め尽くす拍手と歓声。
そう、田口さんもまた鍛え抜かれたキュウレンジャーなのでした!ビッグスター・コグマスカイブルー!!
工藤「いや、そのキュウレンノリやめて下さい! キュウレンノリ!」
放送終了から1年経っても「キュウレンノリ」という新しいパワーワードを生み出してしまう。
キュウレンジャーの存在の分厚さを痛感した瞬間でした。
■「マイクない人です、次は」
南「お待たせしましたー! ホウオウソルジャー! 鳳ツルギ役の! 南圭介でーーす!」
(大歓声があがり、拍手)
南「(マイクをもらい)今一番シャッター少なかったんだけどなんで!?」
(一同笑)
岸「あの、キュウレンジャーから以上です!(司会にわたす)」
南さんの爆音名乗りと岸さんのシメにより、嵐のようなキュウレンジャーの挨拶が終わりました。
挨拶です。このボリュームで挨拶。すごいでしょ?すごいよね。
さすが私の愛したキュウレンジャーだよ…
司会「有難うございます! 演台に乗っている大統領流石でございますね! 演説流石でございました。では、この素敵な皆様をまとめた監督。最後にご紹介したいと思います。本作の監督、加藤弘之監督(以下、加藤)です。お願い致します」
加藤「ええ、ホウオウソルジャー:鳳ツルギ役の・・・」
(大歓声、爆笑)
キュウレンジャー、挨拶だけでこのテンションをぶつけてしまうとは…!と内心そわそわしていた私は、ここにきて監督が楽しんでいることに心底頼もしさを感じたのでした。
ここまでキュウレンジャーを理解してくださっている加藤監督の作品。
面白いものになるに決まっているじゃないですか(確信)
■お笑い芸人の集団
キュウレンジャー(特に鳳ツルギ)の立ち回りにより熱気上昇中の客席。
全員が「次は何をしてくれるのかな」と舞台上に注ぐ熱視線の中、質疑応答が始まりました。
Q.「 ルパンレンジャーとパトレンジャー、更にはキュウレンジャーという驚きの組み合わせとなった訳ですけども、お話を請けたときの感想を頂ければと思います。伊藤さんからお願いします」
伊藤「そうですね、こういう風に、お笑い芸人の集団かと思うくらいの、噂は聞いてたんで、すごく楽しくなるなーっていう風に思ってたんですけど、それがいいように台本にも、そういうルパンレンジャーとパトレンジャーとキュウレンジャーがちゃんと混在できたっていう風に思って、そしたら荒川(稔久)さん脚本なんですけど、凄いなーと思いましたね」
「お笑い芸人の集団」というワードはキュウレンジャーの褒め言葉なのでさておき、「荒川さんの脚本」とちゃんと言葉にする伊藤さんを見ていて、手応えを感じつつ演じられたのかなあと思いました。
荒川さんはキュウレンジャーにおいてもギャバンコラボ回を担当してくださいましたね。
「どう混ぜるの?」を「混ざってめっちゃおいしい!」にしてくださる荒川さんの手腕に期待しています。
■見所いっぱいルパパトキュウ
個性の塊14名のキャストと素晴らしきクリエイターが集うルパパトキュウ。
見所満載なわけですが、何はなくとも盛り上がり確定であろう、予告映像にも盛り込まれていたルパンレンジャーによる『警察チェンジ』。
これについては舞台挨拶でも触れておりました。
伊藤「そう、でも『警察チェンジ』やったこと無かったんで、もう現場で3人に教えてもらいながらというか。ね、難しかったよね」
工藤「不慣れなことはやるもんじゃないと思いましたね」
濱「あれ(トリガーマシンがVSチェンジャーに)はまんなかった」
伊藤「はまんなかったね」
工藤「そう!」
結木「あれは、俺ら(パトレンジャー)もはまってない」
(一同笑)
まさかの本家からの一言で、トリガーマシンの扱いの難しさがより明確になりました。
いやでも、どの戦隊も毎度変身は大変そうだなと思っております、私です。
それはともかく楽しみだなあルパンチームの警察チェンジ…!
また、どうやら本編中の『Jurer』においてコグレさんこと温水洋一さんがすごいことになっているようです。
皆さんが声をそろえて「1年間やってきて一番楽しそうな温水さん」と仰るコグレさん。
奥山さんが「かなり攻めてきたから…」と思い出し笑いをしていたコグレさん。
元木さんに「あそこはほんと温水さんと、伸び伸びと、お芝居させていただきました」と言い切らせたコグレさん。
加藤監督に、「あのときはもう、温水さんの思うがままにやって頂いてって感じですかね」と言わしめたコグレさん。
なんだよ~~気になるよ~~~!!
コグレさん、楽しみにしています!
■もうひとりのレジェンド
キャストの皆さんが思い思いの撮影秘話を語る中、
奥山「だっていや・・ヒドかっ・・」
(一同大爆笑)
横山「それが一番ヒドいよ!」
榊原「語弊がある! 語弊がある!」
結木「ヒドかったは、それは言ったら」
奥山「大丈夫だよね、今日いないよね? いないよね?」
横山「それは大丈夫、いないいない」
こんなやりとりをさせた一人のレジェンドがいらっしゃいました。
國島「みんなーーーーーーーーー!日本で一番最初に、体育座りしたの・・・」
(体育座りをしてみせて)
國島「俺だーーーーーーーーーー!」
ジュウオウザワールド:門藤操役の國島直希さんが満を持して登場!
なおジュウオウ未視聴の私はファーストコンタクト状態です。
すごい人きた。
すごい。ホウオウソルジャーみたい。(褒め言葉)
■爪痕
ジュウオウザワールドは作中において相当な(あらゆる意味での)衝撃を残す役割らしく
國島「台本読んで、面白いなーっつって、ああこういう内容かーって・・・(ネタバレ回避省略)。どうやって爪痕を残そうかって」
山崎「いやいやいや!残りまくってたよ」
横山「がっつり残ってたよ」
というやり取りからもひしひしと伝わってきました。
何より國島さんの役柄、作品、お芝居への前向きさ!
國島「僕自体戦隊が凄く大好きで、街で子ども見かけたら自分がジュウオウザワールドだよって、言っちゃうくらい」
とハキハキと語るその姿に、役者としてのあり方を学ぶ村田なのでありました…。そう。爪跡かあ…(反芻)
舞台挨拶の後半も後半に登場にも関わらず、非常に深いインパクトを要所要所に落としていく國島さん。
本編でジュウオウザワールドとしてお目にかかるのが楽しみです!
■フォトセッション feat.ホウオウソルジャー
大変大変盛り上がったトークタイムを終えて、場内はフォトセッションタイムへ。
取材参加されている様々な媒体の方からのお願いの声が飛び交う中
「南さんポーズお願いします」
とピンポイントで飛ぶ声に、ホウオウソルジャーの人気を確信しました。
みんなホウオウソルジャー:鳳ツルギのこと好きですよね。
私も好きです。
■トリプルレッド+レジェンドよりご挨拶
フォトセッションタイムも終わり、いよいよ最後の挨拶へ。
岐洲「シシレッド:ラッキー役の岐洲匠です。・・・ん、さっき言ったか。本日はご来場誠にありがとうございます。ちょっと久しぶりに、久しぶりにみんなに会えたから元気が出ました。元気なかったかもしれない・・(國島に)ちょっとなんかしゃべりますか?」
國島「ええ? 最後? 終わってからで大丈夫」
岐洲「終わってからってだと多分、この流れで終っちゃうので、今のうちに言っとかないと」
國島「あ、えーっと、ホントに、どうでしたか?」
(拍手)
國島「ありがとうございます、凄くね、どの戦隊でも出れるシーンだと思う俺は。だからリュウソウジャーでもイケるし。毎年、颯爽と現れて、流れ星のように去っていくヒーロー、いても良いんじゃないって。プロデューサーさん、いつでも出れる準備してますし、いつでも出れるシーンだと思うので、何かあったらよろしくお願いします」
結木「僕だったらあんな出方絶対嫌ですけどね(笑)」
(一同笑)
結木「本日は短い間でしたけどありがとうございました。こんなに盛り上がる舞台挨拶、初めて体験しましたね。やっぱりキュウレンジャーの皆さんホントに全員がムードメーカーなので、撮影も楽しかったですし。(中略)ラッキーとの関係性とかも、僕にとっては見どころなので、期間限定という限られた期間なので、皆さんもう一回、足を運んで欲しいです。よろしくお願いします」
(拍手)
司会「ありがとうございます。それでは最後、伊藤さんお願いします」
伊藤「はい、短い間でしたがありがとうございました。そうですね、ただでさえ、3戦隊でVSっていうなかなか無いのに、さらにはいジュウオウジャーのジュウオウザワールドも来ていただいて、凄く豪華な内容になりました。この映画で縦の繋がりを凄く感じられて、良かったです。スーパー戦隊シリーズ、これからもよろしくお願いします! 本日はありがとうございました!」
自分の挨拶のタイミングで國島さんにマイクを渡した岐洲さんに、座長感というか、シシレッドを感じました。
普段の岐洲さんはラッキーと比べると大人しいというのは本人もよくインタビューなどで言っておりましたが、でもやっぱりラッキーは岐洲さんが演じてこそなんでしょうね。
■波乱のキュータマダンシング
そんな風になんとなくキュウレンジャーにハマった当時をうっすら懐古していた私をよそに、事態は急変しました。
そう、ルパパトキュウレンのオールスターによる、キュータマダンス本作Ver.の生お披露目です。
監督を含め全員が並ぶステージ。当然踊るには狭すぎる。
そこで数名のキャストが客席降りを実行しました。
その結果。
あっ、ナーガだ。
えっ?ナーガ・レイ……?
ナーガ・レイじゃん!!!????
村田麻衣子です。
キュウレンジャーファンです。
推しはヘビツカイシルバー:ナーガ・レイ及びBN団です。
そんな私の目の前でキュータマダンシングをするナーガ・レイです。
どうしたらいいの?画像に残す?それとも記憶に残す?
混乱の中カメラを構える私でしたが、キレがすごすぎて、写真はほぼブレたことをここにご報告申し上げます。
人生で最も近くで最も長くナーガ・レイを見た瞬間となりました。
キュウレンジャーって本当にいるんだなあ……
■総括
本編をまだ観てもいないのに、すっかり観た気になるくらいの活気に満ちた舞台挨拶でした!
印象的だったのが、加藤監督。
キャストのお話を聞きながら、うんうん、と一生懸命頷き、時に笑みを浮かべている姿を見て、ああ、本当に心から楽しく作品づくりに打ち込んでおられたんだろうなあと、見ているこちらがすごく幸せになりました。
放送が終わってからも、キュウレンジャーの活躍を一度ならず二度までも観られること。
また、キャラクターへの愛や作品への熱意、そういったものにぐぐっと支えられた作品を観ることができること。
ファンとしてこれ以上よっしゃラッキー!なことはないのです。
ありがとうございます。
Vシネクスト『ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー』。
5/3(金)令和最初の金曜日より、 期間限定上映です。
ぜひぜひ皆様お誘いあわせの上、劇場でみんなで握手!
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