イベントレポートをなるべく忠実に書き起こしていく、特撮ネットワーク名物「ほぼ全レポ」。
今回は、8月20日に行われた、東映Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』の完成披露舞台挨拶だ。
『仮面ライダービルド』サーガの締めくくりとなる本作を盛り上げるべく、登壇したのは武田航平(猿渡一海/カメンライダーグリス 役)、高田夏帆(石動美空 役)、栄信(赤羽 役)、芹澤興人(青羽 役)、吉村卓也(黄羽 役)、水上剣星(氷室幻徳 役)、越智友己(内海成彰 役)、赤楚衛二(万丈龍我 役)、そして中澤祥次郎監督だ。
司会を務めたのは、特撮ファンとしても知られ、『平成ジェネレーションズFOREVER』でも印象的なシーンに出演していた、お笑いコンビ:オジンオズボーンの篠宮暁氏。
ちなみに、筆者は、このイベントの音声データを聞きながら文字に起こしていたが、何度も何度も感動を覚えた。なんとチームワークのいい現場だろう、なんとハートのある役者さんたちだろうと、その一端でも感じて頂けたら幸いだ。
全員登場、最後(?)の祭り開幕
篠宮暁氏(以下、篠宮)が登壇、注意事項と作品紹介、イベントの進行・演出を伝える。
篠宮「じゃ、そろそろ行きたいとおもいますけども、あれで行きますかやっぱり。いきますよ。アーユーレディー!!?」
観客「(大声で)できてるよー!!」
篠宮「いや、そんな軽いセリフじゃないんですよ」
(会場爆笑)
篠宮「お手本見せますね。そんな『できてるよ~!』みたいなんじゃなかったですから。『アーユーレディー!?』『・・・できてるよぉ』ってここですね。囁く感じでいきましょか?じゃ、 いきますよ。アーユーレディー!?」
観客「・・・・できてるよぉ」
篠宮「いいですね!!」
(会場笑)
篠宮「これやったらちょっとね、出にくいんでね。じゃ『これが最後の』『お祭りだー!』で行きましょうかね? 『祭りだー』でいきましょか。いきますよー。これが最後の~?」
観客「祭りだーーー!!」
篠宮「OK! キャストの皆さんにご登場頂きましょう! 大きな拍手でお迎えくださーーい!」
(音楽。キャスト登場。拍手と歓声で迎えられる)
篠宮「本日は宜しくお願いしまーーーす! では、一人ずつご挨拶をお願いします。はじめに武田航平さん宜しくお願いします」
武田航平(以下、武田)「はい! 平成仮面ライダーの申し子、武田航平ですよろしくっ!!」
(拍手と共に、「Fu—!」という歓声)
篠宮「さぁ、続きまして、高田夏帆さんお願いします!」
高田夏帆(以下、高田)「はい! お久しぶりでーす! みんなのアイドル、みーたんだよー。宜しくお願いしまーす!」
(拍手と歓声)
篠宮「みーたーーん! 続きまして、栄信さん宜しくお願いします」
栄信「はい! 栄信です。 これが最後のカシラの祭りだーーー!」
(拍手と歓声)
篠宮「続きまして、芹澤興人さんお願いします」
芹澤興人(以下、芹澤)「はい。芹澤です(照れ笑い)」
栄信「頑張れー! 」
(拍手と笑いと歓声)
篠宮「続きまして、吉村卓也さんお願いします」
吉村卓也(以下、吉村)「はい! 北都のアイドル、黄羽たんだよー! 宜しくお願いしまーす!」
(拍手と歓声)
篠宮「越智友己さんお願いします」
越智友己(以下、越智)「内海成彰 役の越智友己です。宜しくお願いします」
篠宮「水上剣星さん宜しくお願いします」
水上剣星(以下、水上)「はーい。犬飼(貴丈)です。宜しくお願いしまーす」
(拍手と歓声)
篠宮「あれ? 犬飼さん?」
武田「うそうそ!」
高田「ちがうちがーう」
武田「嘘もいいとこ!」
篠宮「エボルトに顔替えられたん?」
(一同笑)
篠宮「続いて、赤楚衛二さんお願いします」
赤楚衛二(以下、赤楚)「えー。今朝もジム行って来ました。筋肉バカの赤楚衛二です。宜しくお願いしまーす!」
(拍手と歓声)
篠宮「そして最後に本作の監督! 中澤祥次郎さん宜しくお願いします!」
中澤祥次郎(以下、中澤)「(柔らかな口調で)はい。監督の、中澤です」
(一同笑)
中澤「これから、爆笑トークショーが始まります(笑)」
武田「やめろやめろやめろ(笑)」
中澤「お願い致します。楽しんでいってください」
(拍手と笑い)
篠宮「はい拍手ーー! さぁ、それでは早速ですが、お時間の許す限り、私から質問の方させて頂きたいと思います。まず、武田さん!」
武田「はい」
篠宮「『仮面ライダーグリス』という、ビルドの・・・」
武田「(笑)っちょ・・! 篠宮さん何すか? その格好」
(一同笑。武田と篠宮は、同じような上着を着ている)
武田「さっきまで真っ黒だったから気づかなかったけど」
篠宮「あのー。まさか、航平さんが同じ格好で出るって思わなくて。大人に怒られる、思って、こそっとこれ(上着)だけを持って。で、ふわっとそこから出てきました」
(一同笑)
武田「さっきまで黒Tだったからビックリしました」
篠宮「一番かずみんっぽい奴をね」
武田「なんなら僕も、それ脱いでも、完全に、あれですよ。そっくりですよ」
篠宮「・・・いや、脱がなくていいです(笑)」
(一同笑。武田、上着の前を開けて、篠宮とほぼ全く同じ色味になる。拍手)
篠宮「黒い!」
高田「すごい、同じだ」
篠宮「カッコイイ! やっぱり! チャック開けてもカッコイイ」
武田「まぁまぁまぁまぁ、はい。そうですね。じゃあちょっと、あれ、なんでしたっけ?」
篠宮「主演としてのオファーを受けた時の心境をお聞かせください」
武田「いやあのー。まさかですね、自分が仮面ライダーの主役を演じさせて貰えると・・」
(ずっとザワザワする一同)
高田「気になる、気になる」
武田「気になるんだよね。被っちゃうからさ。(質問に戻って)あのー、嬉しかったですし、それと、えー、そもそもですねこの『仮面ライダービルド』という作品に参加した時にですね、やっぱりこの、主演の貴丈を担いで頑張ろうかといたんで、まさか自分がこの場所に立てるとは思ってなかったですね、はい」
篠宮「この『グリス』が作られるって、決まったときの気持ちって、どんな感じだったんすか?」
武田「は?」
(一同笑)
篠宮「『は?』てある!? 質問して『は?』てあります!?」
武田「なんかグリスが、作られ・・」
篠宮「なんか、作って欲しい、作って欲しい。ってずっと言うてはったじゃないですか?」
武田「ええ。それこそ栄信と、二人で上野で飲んでて。・・上野って言ってるよ(自分が)。で大森さん(プロデューサー)にLINEしたんすよ。ちょっと僕らも作りたいっす。って。でー、まさかホントに、できるだなんて思わなかったよね。最初はね」
栄信「ね。実現するとはね」
武田「ね。髪型どうした?」
(一同笑)
栄信「え、、あああ。ちょっと・・・別作品で」
芹澤「頑張れー!」
(拍手と笑い)
芹澤「頑張れって!」
篠宮「芹澤さん絶好調っすね」
武田「芹澤さん絶好調です! まあ。ねえ、ホントにそうなるってなったときは、嬉しかったですし、かつこれ面白いというか、『グリス』というみんなで頑張ろう系の映画じゃないですか結構」
篠宮「はい」
武田「それを、後押ししてくださったのも、もちろんスタッフさんですし、あとはこうやって今日観に来て下さってる方々、来れなかった方もですけど、色んな方々が、東映さんとかに『作って欲しい』っていう声を沢山上げて下さったので、これはほんとにみんなで作った作品だなというのは、非常に強く感じておりますね」
篠宮「うーーむ。でねもう、皆さんね、本編みて頂きましたけれども、僕個人的にはやっぱり、あのー、グリスブリザード」
武田「はい」
篠宮「2回目の変身じゃないですか? やっぱ気持ちはこう、作ってやられた感じですか?」
武田「ふふ(笑)」
篠宮「や、笑うとこじゃないですよ!」
(一同笑)
武田「いや、真面目に聞いてるなと。一応あのーそうっすね、あのとき変身するときに、あの、ちょっと力入って、力強く『変身!』って言ったんですけど、監督が『うーん、一海ちょっとそれやめようか』って来て」
(一同笑)
武田「ああで、そうっすねって、もう少し落ち着いた感じでって言って、まあちょっとテイストは変わったんですけど、まあでも結構、気持ちは込めてやりましたね。はい。」
篠宮「なるほど。あの『最後の祭り』何回あるんですか?」
武田「知らないっすよ(笑)」
(会場爆笑)
篠宮「結構言ってらっしゃるなーと思って」
武田「結構言うんすよ。『これが最後の祭りだーーー!』って何回も言うんですけど。結構だから『最後最後詐欺』って言って(会場笑)、あのこれが、よく僕『ライダーとして最後です』とか言ってるんですけど、まあ、わかんないっすよね、何があるか。そうですよ。だって僕、このあと上海でも上映しますし」
篠宮「あら、きたきたきた!」
(会場拍手)
高田「すごい、行きたい。ねぇ。いいなー」
武田「それもね、海外行きたいね、中国行きたいねとか話してて、であのちょっと、色んな方々のご尽力で、行けることになったんですけど。まあちょっと、ひょっとしたら中国でも、仮面ライダーつくれるかなって」
篠宮「じゃあ今日が最後の祭りじゃないですね?」
武田「まあ、そうでしょうね!」
(一同笑)
みんなが気になっていた、恋の行方
篠宮「なるほど、続いて高田さん」
高田「はい!」
篠宮「まさかの『ドルヲタ、推しと付き合う』という、この混ぜ込みが実現しました。デートシーンなどを演じられていかがでしたか?」
高田「やーもう凄いその、小っ恥ずかしかったです。こんなシーンてなかなか撮ったことがなかったので、あの、私、あの告白自体がすごい初めてで、プライベートとかでも告白とかしたことなかったんで、(武田へ)初めての相手です!」
武田「ありがとうございます!!」
(会場大拍手、「Fu—!」という歓声)
武田「高田夏帆の『初めて』頂きました!!」
(囃し立てまくるキャスト陣)
高田「でもねでもね、あの、ホントカメラの向こうに(武田さんが)いてくださったんですけど、告白したとき、やっぱ、それにずーっとニヤニヤニヤニヤしててね、それが幸せでした私は」
水上「可愛いって、言っちゃったんだよね」
武田「そう、可愛い、可愛くて、、」
高田「ほんと、嬉しかった!」
芹澤「そう、でもなんか良かったっすよね?」
(会場拍手)
篠宮「結構、突き放すのがみーたんだったりしたんですけど、『付き合う』『付き合ってよ』っていうセリフを台本で見たときはどんな感じでしたか?」
高田「なんかあの最初あの、ほんとにツンツンの感じで『付き合ってよ』って突き放す感じで言ってたんですけど、男性陣のリクエストが『甘いのが観たいな』というリクエストがあり」
篠宮「リクエストあったんですか!?」
高田「はい。あまあまになりました!」
武田「監督も悪いと思う」
中澤「え?」
(一同笑)
武田「いやいやいや、監督だってさ、もうちょいあの『もうちょい、ちょっと可愛い感じでさ』とか言ってさ」
中澤「いろいろやってみましたからね」
武田「まあ、あのおかげでね、かわいい感じのね。絶妙じゃなかったですか?」
(会場拍手)
高田「嬉しい」
三羽ガラスも仲良く頑張った寒い日
篠宮「・・・うふふ。さあ続いて」
(会場笑)
高田「うふふって言った!」
篠宮「いや、ほんと可愛いかったなと思いましたのでね。さあ、武田さん、栄信さん、芹澤さん、吉村さん。ええ、三羽ガラスのみなさんは一緒に撮影することも多かったと思いますが、撮影中なにか印象に残っているエピソードなどございますか?」
吉村「いやーこれもう、最終日じゃないですか?」
武田「最終日だねぇ」
吉村「最終日あのー。温泉入ったシーンがあったんですけど」
芹澤「あれね、水なんですよ」
(観客から「えーー!」と驚きが漏れる)
吉村「そう、あれ海水なんですよ、ただの」
栄信「真水じゃない?」
吉村「違う、海水だって」
芹澤「そう、ただの潮だまりだ」
吉村「そう、潮だまり三浦半島の。でその日、記録的な大寒波が来たんですよ!」
(会場爆笑)
篠宮「何月くらいの、撮影やったんすかあれは?」
吉村「3月」
キャスト陣「あれ3月だっけ?」と揉み始める、4月頭という結論が出る。
吉村「一番寒い日に、僕らを温泉という名の潮だまりにみんな肩まで浸からせて、ケタケタ笑っている。悪魔でしたよね」
中澤「ありがとうございます」
武田「悪魔の一言やばかったよね、俺らが『うあ! さみい!』て、今度インスタに上げますけど、『うあ、やべえ!』とか言って入って、卓也がこの辺まではいってたら『あー。黄羽くん? 肩まで入ろうか』」
吉村「わっかりましたー! みたいな」
篠宮「いや、寒さ全然感じませんでしたよ! 震えてる感じもなかったですし」
武田「いやーほんと凄いっすよ。あれだってあのあと、温泉入れてもらったんですよ近くの。温泉入っても全然温かくならなかったもんな」
栄信「ならなかったですね、芯まで全然」
中澤「でも、みんなあのとき元気だったよね。あがったすぐ後にさ、みんな海パン一丁でさ、剣星さんに誕生日ムービー」
武田「そう」
高田「へー。すご」
中澤「おめでとうーー! とか、やってた」
水上「頂きましたね」
武田「・・・(水上の髪型服装を指して)誰っすか(笑)」
(一同笑)
武田「完全に(水上を指して)『新宿スワン』と(越智を指して)『下町ロケット』。作品違い。これ赤楚が最初に言ってたんですよ」
赤楚「新宿ロケットって」
(大爆笑)
篠宮「じゃあそんな、水上さんに聞きましょうかね。水上さん、越智さん、赤楚さん。テレビシリーズのレギュラーメンバーも勢ぞろいしており、賑やかだったと思うんですけども、現場の雰囲気いかがでしたでしょうか?」
赤楚「・・・・・・・・・・変わんないっすもんね!」
水上「うん」
赤楚「こういうユルい感じで始まって、ユルい感じで終わって。まあ、越智くんが凄いなんか頑張ってたなっていう印象はあったんですけど」
篠宮「越智さん頑張ってはりましたね。結構コメディパート多かったと思うんですけど、その辺はどうですか?」
越智「そうですね。今まで映画とスピンオフでも、杖ばっか折ったり作ったりばっかしてたんで、この『グリス』も、そういう感じで終わるのかなーと思ったんですけど、まあ、幻徳さんとか(滝川)紗羽さんとまあ面白いシーンも作れたので、ちょっと嬉しかったです」
(一同笑)
篠宮「『クローズ』のときに、一人だけ記憶戻らなかったじゃないですか? あれはどうでしたか?」
越智「いや、もうあの時はもうこのまま僕だけ一人、取り残されるのかなって思ったんですけど、まあ今回、無事取り戻せて良かったです」
篠宮「おめでとうございます!」
(一同拍手)
篠宮「剣星さん、髭の方はどうされたんですか?」
水上「え? なんかありました?」
篠宮「最初ちょっとわからなかったと思って」
水上「ああ、生えてなかったですね」
篠宮「役作りで、剃らはったんですか」
水上「いえ、違います、違います。色々あって生えてなかったんですけど、あの実はあれ現場入る2日前くらいに『撮影入ります』って、プロデューサーから連絡があって、もう無い状態で、はい行ったっていう」
篠宮「剣星さんあれですよね、髭がないって言って、大森プロデューサーと何したんでしたっけ?」
水上「ええっとー。LINEビデオ(通話)です」
武田「ホントに、どういう状況かっていうのを見せるために、プロデューサーとテレビ電話してるんすよ」
篠宮「大森さんもちょっとパニクってたんじゃないですか『いやいや』とか言ってて。へー、で、あの赤楚さん」
赤楚「はい」
篠宮「『クローズ』で一旦主演経ての『グリス』、どんな感じでしたか?」
赤楚「え、なんかやっぱり、航平さんが頭だと、現場の空気が面白いなというか、ワイワイ賑やかだったなという印象でした」
篠宮「うーむ」
赤楚「で、僕らはずーっとモニター見ながら、褒めあって、『航平さんあのカット、カッコイイ』みたなことやってました」
武田「やってたねー」
赤楚「そういう感じです」
篠宮「現場で褒め合ったりすること、結構多いんですか?」
赤楚「いや、多くないですね。今回だけ、たまたま、画が綺麗だったので、監督が撮って下さる」
武田「監督がね、カッコよかったよね。その話は現場で結構言ってたよね、監督のアングルがカッコイイ」
中澤「ありがとっ」
(一同笑)
楽しい現場の、シリアスな役作りと笑い
篠宮「ちょっと監督にもお話し聞きたいんですけども、ええ、主演の武田航平さんはいかがでしたか?」
中澤「かっこいい」
武田「ありがとうございまーっす!」
(笑)
篠宮「あの、グリス登場回、中澤監督ですもんね」
武田「はい」
中澤「はい」
篠宮「それ以来って感じですか?」
中澤「それ以来ですね。だから、皆さんと一緒でいち視聴者として、ビルドを観てたので、まさか自分がやることになったときには、正直びっくりしたのと、でもって、久しぶりにお会いすると、やっぱりみんないいなあって、チームワーク含めて、素晴らしいメンバーに恵まれた作品なんだなって事を、噛みしめながら、撮っておりました」
武田「監督、だって、終わらしたくないって言ってましたもん」
中澤「うん。そうなのよ。なんか、『終わりたくねぇな』って思ったの実は初めてで」
篠宮「楽しかったんですか?」
中澤「凄い楽しかった。続編作りたいと思った」
(大拍手)
赤楚「『ローグVSマッドローグ』ですよね?」
武田「『ローグVSマッドローグ』は、武藤(将吾)さんがやるって言った!」
高田「観たーい! 観たーい!」
中澤「俺、断るわそれ」
(大爆笑)
篠宮「観たいなー。監督あのー、今回その意識して撮影されたこと、こだわったシーンなど、なんかあったりしますか?」
中澤「そうですねあのー。ドルヲタの部分は明るく楽しく、本編の方はシリアスなので、まああの、いつものライダーのテレビとかでやってるのと比べると、少し大人な方向にシフトさせて、撮っておりますね。それがちょっと意識してます。そして、ね、航平さんがカッコイイので、カッコイイものはカッコよく撮ろうかと、思ったの」
武田「ありがとうございます! ありがとうございます! でもあれですねあのー、結構全員芝居のテイスト変えていったんですよ。わかりました?」
篠宮「本編と?」
武田「はい」
篠宮「あ、確かに。新世界入っての、みたいな事ですよね」
武田「いや、違います(笑)」
篠宮「ちゃいますか」
(一同笑い)
篠宮「ちゃいますよね(笑)」
武田「あの、お芝居のちょっとテンションを、よりナチュラルっぽく、ちょっと深刻な感じ、シリアスにね」
栄信「そう特にそのベッドの所とか」
武田「ベッドのシーンでもふざけてたじゃん、なんか」
栄信「いや、違うのよ」
武田「足はみ出してたんじゃん」
栄信「一人だけ、足はみ出してんのね」
(一同笑)
篠宮「ベッド、超シリアスなシーンですよ、ベッドのシーン」
栄信「あれサイズ、サイズ的に僕が用意されてたベッドに合わず、ですね。はい、足首から先が出てしまうという。それに関して監督が『出したままでいこう』という。僕それでなんか、足だけで、『足首から先だけで芝居してくれ』って言われて」
(一同笑)
栄信「めちゃめちゃ難しいなって思いながら、やってました。はい」
武田「貴丈はゲラゲラ笑ってましたよ。『足だけ見えてすげーっすよ栄信さん(笑)』て」
篠宮「栄信さん、髪型に関しては、それでいこうってなったんですか? その立てようみたいなことはなかったんですか?」
栄信「なんか、カッコよくしたいなーっていうのがあって」
武田「色気づいちゃったんだな?」
栄信「そう、やっぱ、新世界ではちょっと馬鹿を、馬鹿をね、封印した形にしようという」
武田「馬鹿だったけどな(笑)。まあでもちょっとね二人で髪形、現場でこうやっていじって、落として、ちょっとあの『ろくでなしBLUES』の、マーシーみたいにして」
栄信「そうそう」
武田「そんな感じです」
篠宮「かしこまりました。あとあの、剣星さんもう一個聞きたいんですけども」
水上「はいはい!」
篠宮「ついにあの、ホテルの伏線が、回収されました」
(観客拍手と「Fu—」という歓声)
高田「やだ~! もう、やだ~(笑)」
水上「いやだからそうなんすよだから、台本みて、ちょっと役作りも兼ねて、滝(裕可里)さんをちょっと誘おうかなーとか思ってたんですけど」
(「Fu—」という歓声)
水上「そしたらその後に、結婚されたという(笑)」
(会場大爆笑)
篠宮「確かに(笑)そんな展開」
水上「危なかったです」
武田「危なかったね! 週刊誌現象ね」
(キャスト陣口々に「危なかったね!」)
譲?れないものは、名前
篠宮「はーい、というわけでございまして、お時間の方がね、ちょっと迫ってきておりまして、まだいけるかな? あ、まだいけますかね?」
(拍手)
篠宮「ああわかりました。これいきましょうか。今作では『守るべきものがあるかどうか?』が勝敗の鍵となりましたが、皆さんにお聞きします。これだけは絶対に守りたい、譲れないというものはございますか?」
高田「はい! 私あります」
篠宮「高田さん」
高田「はい、私は、石動美空を演じさせて頂いております『高田夏帆』なんですけれども、あの、こないだ某雑誌で、わかりますか?」
(客席、わかる人がザワつく)
高田「某雑誌で、この『グリス』公開に合わせて、武田航平さんと私で対談させてもらったんですけど、その雑誌の表紙に『高田里穂』って名前が書いてて、いや、『仮面ライダーオーズ』のヒロインの先輩の名前が書いてあって。これもう、最悪って思いました、私。ちょっと、譲れないなって思いました!」
武田「それ、そうだけど、マスコミの人がいるときにそういうこと君言えるね」
(一同爆笑)
高田「ダメか(笑)」
武田「いやいいと思うけど、結構、これ大胆だな」
赤楚「しかも、向こうのほうが先輩だからね」
高田「そうですね!」
赤楚「しょうがない、だから、名前変えよう、芸名」
高田「えーやだやだ!! なんで、そんな(笑)。すいません、今のは忘れて下さい」
武田「いやいや、忘れないよ!」
(一同爆笑)
武田「それでもなんかね」
高田「うん、譲れなーい」
武田「譲れないよな」
高田「譲れないっていうか、私なのにって、『忘れ去られちゃうんだなー』って思いました」
武田「そんなことないよ。大丈夫だよ、活字にして、全部ビシっと残してもらえばいいから」
高田「クレーマーになっちゃった、クレーマーになっちゃった(笑)」
篠宮「(マスコミ向けに)このイベントのことを書くときは、ハッシュタグ「#高田里穂」で!」
(一同笑)
篠宮「さあ、もう一人、なんか聞かせて頂いてもよろしいですか?」
武田「流れ的に僕が締め、締めでそれは言わなきゃいけないですか?」
篠宮「これ流れ的には、そうですね、航平くんですね」
武田「流れ的に僕。はい!!」
(一同笑)
篠宮「ま、嫌やったら僕になりますけど」
武田「いやいや」
高田「なんで」
(笑)
篠宮「じゃあ、航平くんで。お願いします」
武田「えーそうですね、時代が、元号が令和に代わりまして、新しい『仮面ライダーゼロワン』、当作品の大森プロデューサーがまた命懸けで、体を削りながら、命を削りながら、今、絶賛真っ最中なんですけど、もちろんその新しいライダー素晴らしいと思うんですけど、平成仮面ライダーというものはですね、20作品やってきて非常にこう、時代が移り変わりが激しいときに、仮面ライダー、放送されてました。その平成仮面ライダーというものをですね、やはり、残していかなきゃいけないなと思うので、これからも是非、よしろくお願いします」
(一同拍手)
武田「て、いうのでどうですか?」
篠宮「締まるぅ~! 締まった~! さあ、それではこれよりですね、マスコミの皆さんによるフォトセッションの時間とさせて頂きます」
(ここから、フォトセッション。マスコミが一通り、撮影したあと、『お客様向け撮影タイム』も設けられており、それぞれの思い出の一枚が撮影された)
思いを繋げる「仮面ライダー」
篠宮「えー。長らく楽しんで参りましたこの会ではございますが、そろそろ終了の時間となってきました。最後にですね、皆さんを代表しまして、武田さんよりメッセージを頂いて、舞台挨拶を終了させて頂きたいと思います。それでは武田さんおねがいします!」
武田「はい、えー、本日は誠にありがとうございました! えー」
(観客拍手)
武田「ありがとうございます。『仮面ライダーグリス』はですね、自分たちでやりたいといい、皆さんのお力添えがあり、そして完成した映画です。で、僕たちは自分たちで、これがやりたい、あれがやりたいってこう、東映の方に、スタッフさん達に伝えながらやってきました。一つずつ夢が叶ってきております。ね、これがまだ夢の途中だなぁと、思うんですけれども、ひとつ僕がお伝えしたいことがあって、前回、いつだっけな栄信。今年か、児童養護施設に行かせていただいて、そこで出会った子たちは仮面ライダーが好きだと言ってその子たちを是非、仮面ライダーになかなか外に出れないんで、呼びたいということで、実はこの次の回に呼ぶことができました」
(会場拍手)
「それはですね、この映画がやはりこう実現するために、動いてくださった、東映のスタッフの方、それを発信して下さる、メディアの各媒体の皆様、そして観て下さるお客様たちのお陰だと本当に心から思っております。終着点はまだまだ先ではございますが、こういう作品をどんどん作っていき、そして仮面ライダーというものが、ずっとずっと続いていき、世界に羽ばたくような作品になって、いろんな人の思いが繋がっていけばいいなと、心より思っております。本当に皆さまのお陰です。ありがとうございました!」
(会場大拍手)
篠宮「ありがとうございました! 以上で舞台挨拶を終了いたします。監督キャストの皆さんに、大きな拍手でお送りくださいませーー!」
本作は2019年9月6日(金)より、全国劇場にて期間限定上映。11月27日(水)に、Blu-ray&DVDが発売される。
最後の祭りは、まだ終わらない!
タカユ機01
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